育休パパの育児日記

幼少期の読書は本当に学力を上げるのか2

      2017/07/08

先日の記事「7/3 幼少期の読書は本当に学力を上げるのか1」では、
読書は国語の学力は上げるのは間違いなさそうだが、他の教科(数学など)では本当に上げる効果があるのかよくわからない結果でした。
また、本を読んだから成績がいいのか、成績がいい子が本を読んでいるだけなのか、因果関係の方向性もあいまいなままでした。

そこで、今回はこれを明らかにするために静岡大学の報告書を見てみたいと思います。
引用:文部科学省 教科の学力に対する構造関係Ⅲ

 

静岡大学の想定したモデル

今回、静岡大学の研究チームが想定したモデルは下記の通りです。
読書活動が学力に及ぼす影響、学習活動が学力へ及ぼす影響を分けて考えようという訳です。
また、読書活動自体が及ぼす影響の因果関係の方向性も明確にしようとしています。

 

 

色々省いて結果とまとめ

 

統計の小難しいことは置いといて、もう結果を見てみましょう。
これは中学生を対象にした調査分析結果で、各要素が影響を及ぼす度合いが書いてあります。
絶対値は無視して相対的な数字の大小を見て下さい。

国語と数学では読書が学力(一番左のマス)に及ぼす影響が異なり、国語の方が読書活動が強く影響しています。
対して数学は0.1ポイントとほとんど学力に影響を及ぼしません。
つまり、読書は国語には良いが、他教科ではほとんど意味がないといえます。
これは先日の「学力の経済学」でも同じ結論でした。

しかしながら、「読書活動→学習活動」では0.37と非常に強く影響が出ていることが分かります。
この事実から、本を良く読む子はよく勉強するし勉強効率も良いということですね。

読書活動が間接的に学力を底上げしているということです。

 

上記の傾向は小学校でも変わりません。

下記の表は読書活動による影響を直接的影響&間接的影響とで分けて取り出したものです。
読書活動の間接&直接的影響を足すと学習活動の半分以上、国語に至っては学習活動に匹敵することが読み取れます。

いかに読書がバカに出来ないかが分かりますね。
ましてや教科は複数に別れているのです。
全教科の学力を底上げできる読書がいかに効率の良い学力UPにつながるかが分かります。

しかし、中学校では徐々に読書活動の影響度が薄れていき、学習活動の影響力が上がっていることが分かります。
大きくなったら本だけ読んでいてもダメということですね。
それでも国語に至っては凄まじい効果を発揮していますが。

 

まとめ

私がまとめなくても報告書にまとめがあったのでそのまま掲載します。

 

これを読んでの私の最終的な理解は、

「お勉強」をするのはダイレクトに学力に効くのでもちろん有効である。
しかし、小さい頃から「つまらないお勉強(笑)」に終始する必要もないので、
やはり読書で学力を底上げする方法が子供のためにもいいだろう、ということです。
教養と好奇心を育て、加えて実用的な「学力」も得られるのですから、小さい頃は読書が賢い教育といえます。
従って、公文のような点数を伸ばすための習い事をやらせるよりも、面白い本を死ぬほど読ませることにリソースを当てましょう。

 

それと、読書活動へ最も影響が高いのは、想定モデルの範囲では「読書環境」です。
家にたくさん本があって、本を読む精神的・時間的余裕もあり、ゆっくり読める場所があることが大事です。
「指導方法」が「読書活動」へ及ぼす影響は小さいので、「本を読みなさい!!」なんて言っても意味はありませんよ。

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