育休パパの育児日記

なでしこ銘柄の陰謀

      2017/06/28

 

今年もなでしこ銘柄が発表されました。ガラス土石の分野ではTOTOが選ばれています。

毎年発表されるなでしこ銘柄。

なんとなく女性の管理職比率が高くて、産休・育休・時短のサポートがしっかりしているんだろうな程度の認識でしかありませんし、多くの人がそうではないでしょうか。実際のところ、どんな銘柄なんでしょうか。

ということで、育児休暇中は時間があるので、なでしこ銘柄について少し調べてみました。

引用:経産省

 

なでしこ銘柄とは

なでしこ銘柄とは、経産省が下記のように定義付けし、公布しています。

「なでしこ銘柄」の取組は、女性活躍推進に優れている企業を選定・発表する事業とし て、平成 24 年度から経済産業省と東京証券取引所の共同企画として毎年度実施されています。
女性活躍推進は、少子高齢化が急速に進むわが国において、就労人口の維持という側面 のみならず、企業が経営戦略として女性活躍推進を図ることが競争力を高めるという側面 からも期待されています。さらに、近年では、企業に対する投資や融資の判断においても、 女性活躍の状況が重視されるようになってきています。
政府においても、女性活躍推進は「成長戦略の中核」と位置付けられています。「なでしこ銘柄」の取組は、女性活躍推進に優れた上場会社を「中長期の成長力」を重視する投資家にとって魅力ある銘柄として紹介することを通じて、そうした企業に対する投資家の関心を一層高め、各社の取組を加速化していくことを狙いとしています。

 

いかにもお役人の文章よろしく長々と書いていますが、要は「日本労働人口が減る分、女性でカバーしたいから、女性を登用している企業は政府が評判を上げてあげるよ!」ということのようです。

また、「女性が活躍している企業は業績も配当もいいよ」とご丁寧にそれっぽい裏付けまで掲載しています。
これを見たときに、なんとなく胡散臭さが漂ってきました。確かに、下記グラフはそれっぽいですが。

なでしこ銘柄 売上高営業利益率

 

なでしこ銘柄 選定方法

なでしこ銘柄の選定方法を調べると、下図のフローチャートのようになっています。
これを見る限り、なんだか色々気になります。怪しい感じがしてきました。

なでしこ銘柄 選定方法

目を疑うような調査方法だった

経産省はここのリンク先にあるようなアンケートにて企業調査をしたようです。この調査方法を見て目を疑いました。

昨年度までは、女性活躍度調査への回答は必須ではありませんでしたが、より正確な実態把握につなげるために、今年度は本調査への回答企業の中から「なでしこ銘柄」を選定します。回答企業に対しては、昨年度と同様に、結果のフィードバックを行い、各企業が女性活躍度の現状を把握し、さらなる取組へとつなげていただくことを期待します。
引用:経産省HP

 

なんと、自己推薦した企業の中から選んでるじゃないか!!なんとも間抜けな調査です。経産省ホームページを広報が見ていなかったら自然と調査対象から外される仕組みです。全部調査するのが面倒くさかったんでしょうかね。これは怠慢です。

怪しいので、もう少し調べてみました。すると、ガラス・土石の上場企業でいうと調査対象はたった7社しかありません。一方で上場しているガラス・土石の企業群は58社はあります。
日本ガイシ?オハラ?HOYA?黒崎播磨?品川リフラクトリーズは?
この辺をすべてすっ飛ばして、TOTOがなでしこ銘柄に選ばれています。

なでしこ銘柄 ガラス・土石調査企業一覧

今回、調査対象となった企業

 

こんなのは人事や広報が経産省HPをチェックしていなかったり、なでしこ銘柄に選ばられることに関心がない企業はたとえ女性が活躍していたとしても選ばれない仕組みです。しかもその中から業績がいい企業を選んでなでしこ銘柄に選定しています(ROE 8%以上または業界中央値以上)。それならば、「なでしこ銘柄はその他の企業の業績と比べてよい」なんて言えません。ましては投資先として誘導するなんで。。。詐欺レベルですね。

 

ガラス・土石業界1位のTOTO

TOTOが悪い訳ではありませんが、経産省が調査した結果を下記に引用します。なんと、男性の育休取得率は2.0%(笑。全国平均の2.65%を下回っています。また、6000人を超える大企業にも関わらず女性役員は0人です。本当に女性が活躍しているんですかね。なでしこ銘柄にふさわしいのか微妙です。もし、ガラス・土石にふさわしい企業がないならば「該当なし」でしょう。。。

※重ねて言いますが、TOTOが悪い訳ではありません。個人的に女性管理職数は(比較的)多いとは思いますので、ここが評価されたのかもしれません。

なでしこ銘柄調査 TOTO

 

 

なでしこ銘柄の罠

これまでの調査から、なでしこ銘柄の実態が分かってきました。
なでしこ銘柄とは、各業界における最も女性が活躍している企業を選抜している訳ではなく、勝手に集まった企業群から選んでいるに過ぎないということ。また、経産省が労働人口に女性を取り込むために、いかにも投資家の投資先として検討させるような「銘柄」としてチラつかせて、企業における女性登用のインセンティブにさせていること。
しかし、その背景にある「なでしこ銘柄は業績がよい」という主張は、調査方法に問題があってまったく説得力がないということ。

 

要は、政府の(お金をかけず、投資家を騙すやりかたの)プロパガンダに過ぎないということです。
まったく、こんなお役人の仕事に税金を払いたくありませんね。

 - ニュース・情報, 社会のこと

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