育休パパの育児日記

子供を高学歴にすべきか

      2017/06/28

サピックスと鉄緑会

昨日、まぁまぁ面白い本に当たりました。「ルポ塾歴社会(おおたとしまさ著 幻冬舎新書)」という題名で、私には無縁だった中学受験と大学受験の塾に関する書籍です。中学受験塾サピックスと東大受験専門塾鉄緑会にフォーカスしたものでした。ここでは王道のコースが決まっており、サピックスに小学校高学年の3年間通い、最難関中学校に合格した後、今度は中学1年から鉄緑会に入ります。鉄緑会では中学3年までに大学受験の範囲の学習を終わらせます。そして、残りの3年会みっちりと大学受験の訓練をした後に東大に余裕をもって入るというものです。

 

中学受験界のTop サピックス

私は知りませんでしたが、サピックスという塾は関東にある超エリートの中学受験塾です。最難関中学と言われる筑駒、開成、麻布、桜蔭といったエリート中学の合格者の60%以上はサピックスで占められるほどに業界を牛耳っています。
サピックスがどんな勉強をするかは本にゆずりますが、決して詰め込みではない対話型の授業で考える力を養い、ありとあらゆる中学受験に合格させるノウハウは日本一だそうです。但し、ついてこれない人にとっては詰め込みになります。
小学4年から6年までの3年間の受験勉強でかかる費用は約250万円。これが高いのか低いのかは分かりませんが、教育における投資はどんな投資よりもリターンが見込めるといいますので、きっと安いのでしょう。

 

大学受験界のTop 鉄緑会

大学受験塾の鉄緑会は講師が東大出身者・在籍者によって構成される塾で、中1~高3を対象に徹底的に鍛え上げられる塾です。多量の宿題が出るので、エリート中学校に通うトップ層でさえ多くの生徒が学校の授業中に鉄緑会の宿題を内職でこなさなければならないほどで、塾生は鉄緑戦士とも呼ばれるとのこと(ついていくので手一杯な人を鉄緑廃人と揶揄されることも)。鉄緑会のプログラムをこなすことができれば、東大に余裕で合格できるほどの実力を養うことが出来ます。東大理Ⅲの合格者の6割以上が鉄緑会出身で、日本の上澄みはここに集まってくるといっても過言ではありません。

 

書籍の趣旨

本の趣旨はこれら2つの塾の「すごさ」について解説した後に、画一化されすぎた日本の大学受験界に疑問を呈し、ひたすらに受け身で受験勉強をこなす体制の副作用について語っています。今までは受験勉強が総合力を測定する物差しになっていましたが、受験が塾によって完全攻略された今、受験の持つ意味が形骸化していると警鐘を鳴らし、受験勉強が「他人から与えられた課題をこなす能力と忍耐」を求めることに特化し過ぎているとしています。その影響により、答えが分からない状況に対する耐性のなさ、思考の多様性、安易に答えに飛びつくなどの副作用が出ているとのこと。必要なのは「無駄ではない無駄」であるとしています。また、このシステムはついていける生徒にとっては花道ですが、ついていけない生徒にとっては大変不幸になるとも注意しています。

 




 
 

自分の子供も高学歴社会を目指させるか

これは子供が生まれる前からずっと考えていますが、自分の子供をひたすらに学歴を求める戦争に入れるか悩んでいます。確かに、「お勉強」「学歴」が世の篩システムの指標にされていることは間違いなく、「学歴」があるだけで得をすることもあります。私もそれを利用してきましたし、合理的な一面もあります。
私自身、言うほど学校や受験勉強で苦労したことはないですし、中学受験なんて無縁な田舎で育ちました。今の立場があるのは、「偶発的に少しだけ勉強ができた個体」が少し努力したからです。
一方で、「必然的に自分の子供を高学歴な個体」にする場合は話が変わり、その為には莫大な労力が掛かります。自分の子供が「偶発的に少しだけ勉強ができる個体」であればいいですがそうとは限りません。そうでなかった場合は上記のような小4から多くの時間を受験勉強に当てる必要が出てきます。それが本当に幸せかは疑問です。
ゆうきが走力、跳躍、格闘、絵画、音楽、、、何が得意なのか分かりませんが、苦手分野に「お勉強」が来た場合、ひたすらにそれを追い求めることは大変苦しい10代を送ることになります(本人がそう思わなければいいかもしれませんが)。まだ結論は出ません。

但し、ゆうきの学習能力を上げることは間違いなくサポートします。ポケモンの育成を行うがごとく、世の中には既に確立されつつある教育の「王道」が存在します。それを与えることは間違いなくプラスになるでしょう。これは受験というウルトラクイズを極めることをするかは別問題です。

 

勉強をすることは重要です。但し、それは受験勉強ではなく自分の好奇心からくる事項であるべきです。勉強することで、面白い遊び(仕事)ができ、様々な仲間に会え、生きていく中で不幸を回避できます。安易なスマホゲームしか遊びを知らない貧困な人間にはなってほしくないですね。ゲームをするなら、よく考えて極めるくらいやって欲しいものです。

 

題名 著者 出版社 価格 メモ おすすめ度(MAX 5)
ルポ塾歴社会 日本のエリート教育を牛耳る「鉄緑会」と「サピックス」の正体 (幻冬舎新書) おおたとしまさ 幻冬舎新書 800 日本最高峰の中学受験塾 サピックスと大学受験塾の鉄緑会に関する書籍。世には小4からサピックス、中1から鉄緑会にかよって東大に余裕で合格するという「王道」が存在する。受験システムを完全に攻略した画一的プログラムである。しかし、その影響で受験が総合力ではなく「与えられた課題をひたすらこなす忍耐力」に特化している。その為、安易に答えを求めすぎたり、多様性が貧困になったりと副作用が出ている。受験は勉学以外の多様な試験方法に変革すべきである。 3

 - 書籍, 社会のこと

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