育休パパの育児日記

予防接種7 4種混合とBCG

      2017/07/21

生後3ヶ月過ぎに接種を推奨されているのが、4種混合とBCG(結核)です。また、ヒブ・肺炎球菌・B型肝炎の2回目の定期接種のスケジュールとして組み込まれています。

最初に結論を書きますが、我が家は4種混合は受け、BCGは受けないことにしました。

 

 

 

4種混合(ジフテリア・百日咳・破傷風・ポリオ)

4種混合は元々、3種混合でした。ジフテリア(Diphteria)・百日咳(Pertussis)・破傷風(Tetanus)の頭文字をとってDPTワクチンとも呼称されていました。今では、これにポリオ(IPV:Inactivated Polio Vaccine)が加わり、4種混合(DPT-IPV)と呼ばれています。生後3ヶ月過ぎに受けるのが一般的です。

 

 

ジフテリア

ジフテリアはジフテリア菌による激しい咳や発熱を伴う呼吸器感染症です。ジフテリア菌は喉などに感染して毒素を放出します。この毒素が心臓の筋肉や神経に作用することで、眼球や横隔膜(呼吸に必要な筋肉)などの麻痺、心不全等を来たして、重篤になる場合や亡くなってしまう場合があります。

ジフテリア 罹患者数

 

かつては猛威を振るい、8万人が感染し、その10%が死亡していました(参考1)。しかし、現在では1999年に1人の感染者を出し、以降の感染報告は出ていません(参考2)。事実上、撲滅されたといっていい病気といえます。従って、ジフテリアを防止するために予防接種を受ける必要はないと判断します。

参考文献1:厚労省 ジフテリア

参考文献2:国立感染症研究所 発生動向調査年別報告数一覧

 

 

百日咳

百日咳は名前の通り、長期間に及ぶ激しい咳が続く病気です。百日咳については国立感染症研究所による2008年5月~2013年3月までのリサーチ報告が有名です。

その報告書(参考文献1)によると、約5年間での感染は1241例で、その多くは10代後半からとなっています。百日咳が重症化しやすい0歳児の感染割合は6.8%(84例)です。

そのため、国立感染症研究所では、百日咳ワクチンの効果は十数年で低下すると認識が変わっています。

百日咳 感染年齢分布

 

また、この調査期間中の感染者の転帰(その後、どうなったか)では、後遺症&死亡数共にはほとんど0%に等しいことが分かります。

 

百日咳 転帰

 

 

ここで、いい加減ですが非常に簡便な計算をしてみましょう。「日本の人口1億2000万人中が5年間で約1200人罹患する率 0.01%」と「重症化しやすい0歳児が感染する率6.8%」と「転帰 後遺症・死亡率0.1%」を掛け合わせると、限りなく0です。厳密には6.8ppb(割合でいうと10億人で6.8人が死亡)になります。

従って、小児の百日咳は神経質に心配する必要はなく、治療法も確立されているので、百日咳のために予防接種を受ける必要はないと結論付けます

参考文献1:国立感染症研究所 百日咳データベース

 

 

破傷風

破傷風は破傷風菌(Clostridium tetani )が産生する毒素のひとつである神経毒素(破傷風毒 素)により強直性痙攣をひき起こす感染症です。筋肉が硬直して弓なりの姿で死亡した破傷風感染者の絵は有名です。

破傷風による発作で苦しむ人(チャールズ・ベル作)

 

国立感染症研究所の報告でも破傷風は毎年100人前後発症し、10人前後が死亡しています(大半は年長者だが)。乳幼児が感染した場合の致死率は90%とされており、非常に恐ろしい病気です。

 

感染しても適切な治療をすれば死ぬことはなくなりましたが、治療ができる病院は限られます。一般の病院や場所によっては大学病院でも断られるケースがあるので、地方に住んでいる人はより注意しなければなりません

 

また、破傷風は嫌気性菌とされ、空気がある場所では繁殖することができません。土壌等の空気が少ない場所、野生動物や家畜の糞便に生息しています。従って、公園や道端で転んで擦り傷をした程度では感染しません。

例えば、海水浴中に海底の障害物で裂傷した場合や古い釘を踏み抜いたりした場合の怪我は注意が必要です。4種混合予防接種を指定回数しっかり受け、追加の予防接種を受ければほぼ100%防げるとされていますが、上記のようなケースで怪我をした場合は予防接種を受けていても、病院にかかったほうがよいでしょう。

 

予防接種の可否については、専門家内でも珍しく予防接種反対派、推進派の両者が共に「破傷風の予防接種は有効」との見解を示しています。しかしながら、破傷風予防接種を単体で受けるのは難しいのが現状です。単体接種は不可能ではありませんが、実費も掛かり、可能な病院も限られます。ここはおとなしく4種混合を受けておくのがトータルでは賢いと判断します。

 

よって、破傷風予防接種のために4種混合を受けることにしました。

 




 

ポリオ

ポリオとはいわゆる小児麻痺です。ポリオは感染しても99.9%は 不顕性感染(顕在化しない)と非麻痺型に分類されます。感染者の0.1%が下肢の麻痺症状を現します。

 

ポリオは1981年に罹患者が出て以来、1人も野生のポリオに罹患した報告がありません。ほとんど、根絶されたといってもいい状態です。2000年には日本はWHOに対してポリオ根絶を宣言しています。

 

しかし、それでもポリオ感染者が出ていました。原因はポリオの生ワクチンによる感染です。生ワクチンはウィルスを弱毒化したものですが培養を繰り返すうちに突如として毒性を取り戻す場合があります。そのため、生ワクチンの接種ではしばしば、感染してしまうことがあります。これでは本末転倒です。

日本では2012年に生ワクチンから不活性ワクチンに切り替わりました。不活性ワクチンは生ワクチンより効果は弱いですが、毒性を完全に中和していますので感染のリスクはありません

 

その不活性ワクチンで重篤な副作用が出る確率は5.3ppmです(100万回に5回:参考文献1)。1981年から感染者が出ておらず不活性ワクチンに切り替わった現代では、もはや接種の必要はないといえます。感染しても麻痺型の発生確率は0.1%です。

 

従って、どう考えてもポリオを防ぐために予防接種を受ける必要はないことが分かります。

しかしながら、意味不明なタイミングで3種混合から4種混合になったことによってポリオは受けざるを得なくなっています。まぁ、これも利権絡みでしょうが。

参考文献1:東京新聞 2013年6月15日

 

 

BCG(結核)

BCGは結核の予防接種です。結核を引き起こす結核菌は主に肺の内部で増えるため、咳、痰、発熱、呼吸困難等、風邪のような症状を呈することが多いですが、肺以外の臓器が冒されることもあり、腎臓、リンパ節、骨、脳など身体のあらゆる部分に影響が及ぶことがあります(参考文献1)。乳児の場合、結核性髄膜炎を発症して重症化するケースもあります。

 

結核感染者の新規登録者数は年間で1万人を超え、決して少なくありません。しかし、その大半が老人です。過去5年の調査では0~4歳児の感染は20~30人前後です。感染者の0.1~0.2%程度です。確率でいえ30ppm(百万人に30人)前後ということになります

 

年次別・年齢階級別 新登録結核患者数

年次別・年齢階級別 新登録結核患者数(参考文献2)

 

一方、BCG予防接種の重篤な副作用については、厚労省に報告されている件数でいえば全体の0.1%にも満たないようです。従って、率だけで議論すれば重篤副作用のデメリットの方が大きいといえます(参考文献3)。

 

そもそも、結核が減少したのはBCG予防接種によるものではなく、栄養面・衛生面の改善が大きいとされています。BCG予防接種は効果が弱く、意義が薄いと感じている感染症専門医もいます(参考文献4)。

結核は一昔前まで死亡者数が多い恐ろしい病でしたが、仮に感染したとしても、正しい治療を受ければ今ではほとんど死ぬことはありません。

 

また、世界の結核罹患率を見てみると日本の先進国の中でも最も悪い部類に入ります。悪いにも関わらず結核患者の減少スピードも各国に比べて悪い状況です。一方、罹患率が低いオランダ・米国はBCG予防接種を廃止しています。これが何を意味するのでしょうか。。。BCGは不要ということではないでしょうか。

米国ではツベルクリンを打って陽性反応だったら、結核菌保有者ということで、逆にレントゲンを撮ったり、医師の診断が必要になったりと面倒なことになります。つまり、BCGを受けて無駄に陽性になっていることが悪とされているのです。

先進国の結核感染者数

 

このような状況下では、BCG予防接種を受ける意味はあまりないでしょう。「結核の患者数が多いのでBCGは受けましょう」という人がいたら、それは全く状況が読めていない人達なので鼻で笑ってあげてください。

 

従って、言うまでもなく、BCG予防接種は受けないことにしました。

 

参考文献1:厚労省 結核

参考文献2:結核予防会 結核研究所 疫学情報センター

参考文献3:赤ちゃんの部屋

参考文献4:「ワクチンは怖くない」 岩田健二郎著

 

 

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